つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

覆面作家は二人いる

眠る前に北村薫。タイトルが嫌い。でも北村薫は好き。 萌え、という単語が良くないのは相手を甘く見ているから。そしてそれは甘く見ている自分を嘲弄することを含んでいるから。自覚的であればあるほど悪意は鋭さを増す。本質は好意だというのに。 千秋さん…

引っ越しました

街は参院選に向けてだんだん騒がしくなってきた。僕の元にも参議院議員選挙の投票所入場整理券が届く。つまり引っ越してから3ヶ月以上経つということだ。そして転居ハガキを未だに作っておらず、当然出してもいない。 久しぶりにイラストレーターを立ち上げ…

エコノミスト

負け犬の遠吠え

渋谷TSUTAYAの6階で立ち読み。隣では女子高生が「喫茶店で2時間持たない男とはつきあうな!」を読んでいる。 まあ本を読まない人の間で負け犬って言葉が独り歩きしちゃうって怖いねと思いつつ。やらないで後悔するならやって後悔した方がマシ、というのがいか…

新宿東口

大道芸人に混じって民主党がマニフェストを配っていた。笑いはするけれど無力だねえ僕らも。民主主義が民意を反映しないことを証明した本は何だったっけか。 単独行動が多すぎるので、たまに人が一緒だと以前から気になっていた店に入ることしか考えない。珈…

皇居東御苑

都会は緑が少ない。ただし東京は除く。 バルトがいうところの「空虚な中心」。高村薫はインタビューで大阪と東京の違いを一言で言うと?と聞かれ「皇居の有無」と答えた。誰もが普段忘れているけど、忘れていることすら忘れてしまうほど巨大な庭。うちから一…

アクア

スーツをトランクに詰め込んで、根津のクリーニング屋まで出しに行こう。ところで昼ごはんはどうしよう。くるりと方向転換。昨日行こうとして行けなかった店があったね。 長すぎる余生を持て余し気味の僕ですが、洗濯物を持って美術館に足を踏み入れたのは初…

エインシャント

菩提樹

運動した後にカロリーを過剰摂取しちゃうなんてオチは聞き飽きた。退屈を通り越して俗悪ですらある。 なんとなくラクーアの方に降りていって、以前から気になっていた豚カツ屋に入る。階段を降りるといきなり巨大な水出しコーヒー装置があった。席に通される…

御殿下記念館

東大病院の前のグラウンドの地下には巨大トレーニング施設が埋まっている。 まずはウォーミングアップにエアロバイクを漕ごう。瞬間的に心拍数が147まで上がる。どうやら僕は自転車に乗ると興奮する性格であるらしいね。でも1分で心拍数が倍増しちゃうのはち…

徹カラ明けの昼

午前5時30分にニコライ堂の前の坂を下りていたサラリーマンは私です。胃の痛みが肩甲骨まで広がっている。夜ご飯を食べないとすぐこれだ。あと顔を洗わないで長時間経つと目に脂が入って激痛が走るという現象も最近起きますね。そんなに僕を夜の住人に戻すの…

カットカットカット

少なくとも新入社員の歓迎会ではなかったといえる飲み会が終わる。梅酒ロック一杯しか飲んでいないのに気分が悪い。空気に暑さと寒さが織り交じっていて掛け布団をきつく抱きしめたら右足と腹だけに絡み付いていて体をバラバラにするところだった。風呂場か…

久しぶりのスターバックス

夏でもホットコーヒーを飲むことは多い。しかしそれはスーツを着ていないときの話だった。コロンビアはおいしいね。でも汗が止まらないよ。 上司はカルピスの原液をオン・ザ・ロックで飲むのが好きらしい。自分の体をいじめてる感じが好きらしい。喉に絡みつ…

雪国

主人公がへたれで金持ちで腐ってて勝手な男なのでむかつく。こんなものを素晴らしいという奴の気がしれない。なんてことを言ったら話がそこで終わってしまう。そうじゃなくて、話をするために話をしよう。どこで終わってもいい小説*1について。 描写が淡くて…

神田区とベローチェと私とベローチェ

今日は気分を変えて秋葉原のベローチェにでも行こうかと思ったら、途中にベローチェができていた。近所のベローチェがまた増える。コンビニ並みの数。そういえば開店時間もセブン−イレブンだ。タバコだって吸える。コンビニエント。 「砂糖とガムシロップは…

アラートボックス

ふと頭をよぎったメロディはコンパクトなディスクに収められてうちにあった。適当にかけたCDがそのメロディを奏でだす。曲名をちゃんと覚えていれば起こり得ないしあわせ。 台風が来る前の日にトルネード竜巻のCDを買った。そのまんまだ。ということに気付い…

新宿御苑大温室

とにかく暑いのが嫌いだった子供の頃と比べると、ずいぶん温室を好きになった。細い枠組みとガラス。青い空。遠くにある太陽。太陽と無関係な暑さ。見栄えよく多品種な植物たち。 新宿御苑の大温室は一目で気に入った。立体的に交差する通路とその硬くて乾い…

新宿御苑

ここはどこなんだろう。広大な芝生。どこまでも続くアスファルトの道路。森。その奥に水の気配。 でも視界の片隅には昼はスカイスクレイパー、夜はビッグベンのアイツが立っているし、振り向いて見れば防衛庁のアンテナが立っている。つまりここは市ヶ谷と新…

メルカプトベンゾアゾール

喉がいつまで経っても腫れたまま。マスクをして寝てみたけれど、やはり振り払ってしまっていた。どこに行ったのかわからないマスクを探す。頭がぼうっとする。 衛生管理者の勉強で何が嫌かというと生理学が気持ち悪いこと。病気とかじゃなくて人体そのものが…

花がこんなに美しいのは

僕が本を読む理由

暇だから。自分のペースで読めるから、というかテレビとか授業とかだと合わせないといけなくてまどろっこしいから。本を読むのが偉いことだと思っている人に偉そうな顔ができるから。快感だから。書き出してみると思った以上に立派な倒錯だ。苦笑。 とりあえ…

モノローグ

最初に動詞があった。そのうち名詞ができ、文字ができ、本ができた。気の遠くなる話だ。 言葉の本来の機能を考えると、美しい表現とか行間を読ませるとかいうのはあまりにもアクロバティックな技術。切手で絵を描くとかオートバイの爆音でドラえもんのテーマ…

ベローチェの冷房の真下で

衛生管理者の勉強をしながらメールしながら本を二冊ほど交互に読んでいる。もちろんコーヒー飲みつつチョコレートケーキ食べつつ。しかし僕は勉強ができない。一応大学を卒業したことですっかり人並みに勉強ができる気になっていたが、われながら思い違いも…

むいむい

休日は平日ではできないことをやろう。そして僕は床の上に倒れている。冷房を効かせた部屋の中に差し込む夏の太陽光線。陽だまりと呼ぶには熱すぎる熱線の中で、何をしているのか、と聞かれたら何もしてません。強いていえばビタミンEの合成でしょうか。洗濯…

夏に降る雪

夜々

もしも野球が好きだったとしたら、僕の人生はほんのわずかだろうけれど確実に違うものになっていただろう。何事もなく静かな東大構内を走り抜けて、坂を下りると東京ドームではちょうど試合が終わったところだった。 プロレスと野球は見ると面白い。けれど能…

「すごい消防車」

夜の街に自転車で滑り出すその前に、松屋でハヤシライスを食べよう。食券を差し出すと店員は平たい皿に豚めしを盛り、その上にデミグラスだか何だかわからないソースをかける。うすうす思っていた通りの作り方。でも普通は牛丼でしかやらないもんなんじゃな…

群青

性格がおかしいっていうか無い

いくらあなたがゴスかつデスで頭の中身が中学生であったとしてもそんな自意識過剰な自己紹介はちょっと…的な結果を叩き出して以来自分を安心させるためネットで他の人の結果を見ていたわけですが、id:kamuracoさんのところにたくさん集まっていたので拝見さ…

年金は大切なので払いますよ

「人生を味わい深くするのは貯蓄じゃなくて浪費です、それも得るものがなければないほど」。 ほか弁とチョコレートとお茶(ウヴァシーズナル・アイスレビー農園)を摂取しながらネットで丸の内OLを検索したりする優雅な昼休み。年金追納した方がいいんじゃな…