つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

覆面作家は二人いる

 眠る前に北村薫。タイトルが嫌い。でも北村薫は好き。
 萌え、という単語が良くないのは相手を甘く見ているから。そしてそれは甘く見ている自分を嘲弄することを含んでいるから。自覚的であればあるほど悪意は鋭さを増す。本質は好意だというのに。
 千秋さんは、夕暮れの野原に取り残されたような、独りぼっちの声でいった。「お魚の知り合いは、この世にお前一人じゃないか」
 萌えっていうか何なんでしょうねえこの冷たさは。でもいい夢を見れそうな気がした。そう思ったときは、大抵仕事の夢を見てしまうけれど。