つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

NANA

今日ふと上司から「泣くことってある?」と聞かれた。「よく涙ぐんではいますけど」と答える。泣き虫ですから。でも涙を流すことはまずありません。けど脈絡ないですねその質問。そして今の僕はマンガ喫茶に1人。左隣からはすごいスピードのタイピング音が聞…

WANTではなくNEED

僕の机の上にはアクリルの引き出しがあって、一番下の引き出しには豆炭が入っている。真ん中の引き出しにはまだ何も入っていない。一番上の引き出しにはやるべきことを書いたメモが入っている。3/15付けのメモには「NANAをさっさと全巻読むこと」との記載が…

私をあなたの曠野の番人 にして下さい

History of beatmaniaⅡDX

昨日風呂に浸かっていたらあの懐かしいチープな音が聞きたくなった。風呂でゲーセン気分を味わいたくなった。そういうエレガンもないわけじゃない。 音楽単体で聞いたらよくないだろう。でもゲーセンの雰囲気と、ミュージッククリップと、キーを打つ音を思い…

DATA WATCH

帰りに新宿でもぶらつこうと思っていた。髪を切ってもらいながら読んでいた吉祥寺特集誌に渋谷でカンバラクニエ展をやっていると書いてあった。雑誌のせいですっかり吉祥寺に行く気分になっていた僕は渋谷に行くという妥協点を見出すことができました。めで…

阿佐ヶ谷パールセンターロケ

行きつけの美容室に行く。髪を切るときにはメガネを外しているから、肩幅が狭くて腰が細くて髪がストレートの店長は女の子にしか見えない。でも男の声だなあ。とかぼんやり思っていると本当の女の子であるところの担当美容師にいつもの台詞を言われる。「な…

ああはなりたくないんだわかってもらえないだろうけど

業務用文書の代価として労働力を提供しに行く。仕事をもらうために仕事をするという下請け根性丸出しの卑屈な僕。 仕事の効率が悪そうだったので自分のやり方を教えたところ「人にはいろんなやり方が」とたしなめられる。そう。目的が違えば手段も違う。意外…

さくらが

また、いつか

後にはペットボトルが残った。チンコの裏に置いてくればよかったのに、すっかり僕たちは冷静さを欠いてしまっていた。仕方ないから石を詰めて、水を注いで、金魚たちが泳ぐ池に沈める。ごめんね環境。さよなら。

うちは湖が見とうなった

まだ冬の夢から覚めていないような薄い光。みずうみの側。砂地を子供が駆け回っている。風が強い。足漕ぎボートに乗ろう。 うつろな目をしたパンダボートに襲い掛かる波頭。船底の衝撃が屋根を貫く。船体から上がる低音の悲鳴。ゴゴゴゴンっておい。視界揺れ…

諏訪市と書いてすあし

タバコを吸っているうちに上諏訪駅に着いた。向かいのホームに足湯がある。靴を脱いで、靴下を脱いで、足湯につかる。あたたかい。眠くなる。快楽を眠気として感じる身体なのかもしれないとか思う。 たくさんの寄せ書きが記されたエビアンを5年ぶりに開封す…

温泉に行こう

男友達と一緒に特急に乗って上諏訪温泉に行こう。5年ぶりに上諏訪温泉に行こう。あの日は時間がなくって上諏訪駅の中にある温泉につかることができなかった。僕は無言で服を着たまま浴室に踏み込み、茫然とするおっさんの前で湯船のお湯をエビアンのボトルに…

センチメンタルジャーニー

あなたたちのさみしさは私たちの感傷の前に砕け散る。

俺はあいつと旅に出る

健康のために死んだ方がいい

いつもチョコレートを食べているけれど、今日はコンソメWのポテトチップスを買ってきた。普通のコンソメパンチの味が2倍らしいよ。コクがあっておいしいらしいよ。あーもう若者の味覚を破壊するマーケティング至上主義もいいところだね。みんなもっと文句言…

やさしい鴉の殺し方

三千世界の鴉を殺し、という都都逸があって、その歌詞はぬしと朝寝がしてみたい、と続く。うるさい鴉を静かにしてゆっくりあなたと朝寝がしたい、というのがスタンダードな解釈で、それはその通り。なのだけど問題は鴉の殺し方。起請文を書いて奉納すると鴉…

身を硬くしてもやわらかなままなこども

吐き気はするし喉は痛いし、内臓がべとつくように気持ち悪い。ベッドに横になっていると内臓だけがベッドに沈んでいきそうだった。二日酔いの方がまだましだ。翌日のこれがなければタバコは決して嫌いではないのに。 昨日はバタイユの「眼球譚」を読んでいた…

いちにちにさつ

冬野菜とポークのスープ

PRET A MANGERに朝食を食べに来た。客はほとんどいない。雨は降ったりやんだり。地面は冷たく濡れ続けている。僕が席を立ち上がった瞬間に、横断歩道を渡ろうとした女のひとが転んだ。視界が一瞬斜めになる。 スープはおいしい。サンドウィッチもおいしい。…

つぶれていく

青山一丁目

渋谷からの帰り。赤坂御用地の端っこの交差点。ここではいつも信号を待つ。その度に写真を撮りたくなる。空がとても広い。地下鉄の色の組み合わせもよい。交差点をすぎると人通りが途絶える。また静かになる。

ヘルシィ

近い将来に買う必要があるのなら、今月買っても来月買ってもおんなじだー。むしろ早く買ったほうが長く使えてお得だー。そう思って体重計を買った。体重計なしで暮らした6年間は本日をもって否定された。 思ったほど筋肉は落ちていないようだった。見た目ほ…

東京の空と東京の地下

「帝都東京・隠された地下網の秘密」ISBN:4896916808、わずかばかりの屈託をもちながら自転車に乗っている。今日の国会議事堂前の警備はすごかった。国会前庭という名の公園にはエメラルドグリーンの警察バスが音も立てずにひしめきあっている。バスで埋めら…

でもお金がないの

三千世界の鴉を殺し

芥川賞2つの次はライトノベル。男受けしない女性の本。話者が誰なのかわからなくなることが多くてつらい。作品中には美形が多くて素敵。でも不幸なことに僕の前の壁はガラス張りなんだ。8本目のアークロイヤルに火を付ける。顔がでかくて不細工な僕。 ジョゼ…

蹴りたい背中

女受けする男性の本と男受けする女性の本は評価が高い、という先入観がある。先入観が正しければ直観と呼ばれるわけだけど。前者はベストセラーになる。面白いからだ。後者は賞を取る。ためになりそうだからだ。まあ賞とベストセラー化はある程度は同時に起…

蛇にピアス

ベローチェでいつものようにマロンパイを食べ、ブレンドコーヒーをすすりながら読書を始める。本を読み始めるのは苦痛だ。義務だからやっているとしか思えない。風呂だって買い物だって自転車で散歩することだって。眠ること以外は全部そうだ。でももしそれ…

思わず買いそうになった本

バルチックカレーが食べたくなったので昭和通りまで歩く。そのまま秋葉原の書泉ブックタワーにも足を伸ばす。「失敗しない大学デビュー」ISBN:4870315998。デビューマニュアルシリーズという時点でもう素敵。内容もどこまで実用でどこまで皮肉なのか知らない…

「冬休みみたいなもんですが」

東京大学に行く。本日は雨が降っていて最高気温は6度。聖橋の上でバスを待つ。御茶ノ水まで歩く間に指の感覚はなくなっている。いや、正確には感覚が1つだけになっているというのが良いのか。じんじんってうまい効果音だよなあ、確かにそのまんまだなあ、と…

ちょっぷするみたいな感じ

ダーツバーに行くことになる。ダーツバーというとよくわからないがむさ苦しいイメージがある。決して筋骨隆々とかではないにもかかわらずどことなくむさ苦しい男及び彼らについてきた女が中途半端にハイテンションで、という極度に微妙な空間だというイメー…