つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

ベローチェの冷房の真下で

 衛生管理者の勉強をしながらメールしながら本を二冊ほど交互に読んでいる。もちろんコーヒー飲みつつチョコレートケーキ食べつつ。しかし僕は勉強ができない。一応大学を卒業したことですっかり人並みに勉強ができる気になっていたが、われながら思い違いも甚だしい。でもできる気になっていただけ素晴らしい。できる気になっていなかったらやり始めるわけがない。僕に自信をくれてありがとう大学。でもできねえもんはできねえ。
 読んでいた本の一冊は「思想なんかいらない生活」という極端に中身が薄そうな本でした。実際の中身はそんなでもない。悪いのはタイトルと帯と筆者紹介。「思想」や「哲学」はカッコいい。でもそれは、ふつうの人のふつうの暮らしに、どれだけ役に立つのか? 現代社会では誰でも思想が必要だ、という前提がおかしい。ふつうは役に立たないよ。というかカッコいいのか。カッコよかったら役に立ちすぎだろ。
 内容があるとはいえまあルサンチマンなんですが、でも何でインテリがちやほやされるのかねえ、というのは根本的な疑問としてある。現実から乖離した思想なのに内輪受けで盛り上がっている。なんでそんなのが高い社会的評価を得るのかと。
 まあ権威ある言説の需要があれば供給もありますよねえ、とか誰がのさばろうと内輪の人以外は大して気にしないから自分がのさばるといいのではないか、とかは思うのだけれど。思想はともかく本の価値って何だろう、という問題意識を再燃させる結果にはなった。