夜が明ける頃、電車を待つためにデニーズへ。コーヒーを飲む。外に出ると日が昇っている。夜に冷やされた空気が温め直される匂い。ラジオ体操の空気。まぶたを何本もの光の線が貫いていく。痛くて目が開けられない。 小川町の駅まで送って家に帰る。今日も約…

渋谷にお姉ちゃんを抱きに行こうという話だったのに僕の家でフランクロイドライトの話をしている不思議。お茶を飲んでからダーツバーに行く。ピザを食べながらダーツを投げ。シャンディガフを飲みながらダーツを投げ。それにしてもダーツをやりながら食べる…

仕事を一生懸命やるのと仕事に逃避するのは雲と泥ほどの違いがあるようだ。そんなに遅くなりませんよね？と念を押して上司が帰ってから3時間経過。頭の中がぼやけている。もう23時だ。一度会社を出よう。家に帰ってMOGUの上で伸びている。1時頃になって、約…

コレド日本橋を見に行き、夕食を食べる場所がないことを改めて確認する。銀座線で上野へ。焼肉トラジ。 トラジのいいところはサラダがおいしいことだ。ドレッシングという存在は大抵すっぱかったりしょっぱかったりして僕の頭皮に無駄な汗をかかせるものでし…

やがてMOGUは届き、友人は我が家を訪れ、僕らはドラムラインを見に行く。ジョゼの半券を無くしていなければ通常1800円のところを1000円で見られたのに。と内心悔しがりつつもそんな事はおくびにも出さない。代わりにCASSHERNの悪口を聞く。活字・ネット・口…

予想通り8時に眠ってしまう。10時から12時の間に荷物が到着する予定だし、午後一番には友人とランチを食べる約束がある。11時半に目を覚ます。とても眠い。脳が赤熱している。最低だ。もちろん荷物が届いた形跡はないし、友人から連絡もない。

重い鐘のように響く周期的な頭痛。氷に浸し続けたような歯の痛み。痰のようなものが薄く貼り付いていて息が苦しい。喉のひび割れた感じは渇きなのか痛みなのか。朝起きた時点で二日酔いになっていたことはない。問題は朝が来るまでだ。 でも今日の朝は早く来…

会社を去る人。もらいなき。もらいなきのもらいなき。そして最後の「見たまんまの人だと思っていたのに」という一言は、最後までわからないままに。

今日は出すべきメールがたくさんあったのに、ビール漬けになって帰ったためベッドに横たわる以外のことはできなかった。タバコを吸ったせいか歯が痛む。右腕の腱もきしんでいる。例によって記憶は全て残っているが、思考力が足りないせいか原因がよくわから…

議事録を4回作り直したりしている内に日が暮れる。人事考課資料を作っているうちに夜が更ける。最近ケアレスミスが多いね。という指摘を受けてへこむ。

定時ぴったりに会社を出る。約半数が「もう帰るの!?」という眼で僕を見る。残りは気付きすらしない。 久しぶりに地下鉄に乗り、半蔵門駅で降りて歩く。雨はあまりひどくないが、風が結構強い。結構というか相当強い。昔生まれ変わるとしたらどんな抽象概念が…

ボンカレーは箱ごと電子レンジで温めることができる。技術の粋を尽くしたそのレトルト食品を長いこと食べたいと思っていた。祖父は死ぬ間際まで大豆で出来た合成肉を食べたがっていた。その孫はやせてもいなければ冷笑癖があるでもなく、学があるわけでもな…

家紋がブームになっているのが悔しいね。吉田修一の「パレード」が文庫化されているのもね。「天国の本屋」が文庫化されたのは嬉しいかも。しかし前から思ってたけど、「中国帝王図」と「東京装置」と「知識人99人の死に方」を文庫化するのはどうなんだ。っ…

長い坂道を自転車で下りきったら、旧居から呼び出しのメールが届く。靴と傘がたくさん残っているので何とかしてください。じゃあ捨てに行こうか。頭の中のノートを閉じる。 傘はほとんど僕のじゃない。靴はほとんど僕の。ということで片っ端から捨てる。一昔…

閲覧室まで行く気もなく、書架の脇にある椅子で伸びている。天井がとても高い。別に誰が通りかかるでもない。そのまま床にずり落ちてしまおうか。そんな感じでニーチェとデリダを斜め読み。卒論を書く前に読んでおけばよかったなあ。発話行為論。エクリチュ…

能動的にCDTV以外のテレビ番組を見ることは少ない。そんな僕が受動的に見るのはCDTVの後に続くランク王国くらい。つまり僕は能動的に「ふたりはプリキュア」を見ている。壁を蹴ったときの弾むようなアクションがきれい。少し遠くから見つめる表情がきれい。0…

一緒に「南瓜とマヨネーズ（初版限定対談付き）」と、前からほしかったカップを買う。カップは一度吉祥寺で見かけたものだったけれど、arzbergのカップを買ったばかりだったので買わないでいたのだった。でも二度会えば運命だ。そしてティーカップは2種類に…

「創刊号は売り切れました」というビラは数え切れないほど見たけれど、実物を見たのは初めてだった。小奇麗過ぎてビレッジ・ヴァンガードらしくないと評判の六本木ヒルズ店。最近はドラえもんがブームなのかなとのどかな感想を抱いていた。今日までは。 創刊…

今日のランチは16時。羊のカレー煮。小冊子を読みながら料理を待つ。 戦略的に必要な記事だと思って作ったコラム。スーパーセンチメンタルな東京コラムは一見趣味に走っているようだけど、それは戦略の一環でしかなかった。もっともスーパーセンチメンタルな…

大学に寄って、生協に置いてある小冊子をもらってくる。それだけではもったいないので図書館にも行く。本が買えないなら借りればいい。大学に入る最大のメリットは、図書館の入館証が手に入ることではないかと昔から思っていた。学生時代はろくに利用しなか…

今日はいい天気。こんな日は地底に行こう。僕の人生はトンネル作りと関わる機会のない人生にすでになってしまっているけれど、トンネルを見るのが好きな人生になってはいる。自転車に乗って、虎ノ門へ。 国土交通省のマークが入ったヘルメットをかぶる。頭が…

幼稚園から数えると学生生活を19年間やったにも関わらず最後までノートを取る習慣がつかなかった。端的に金の無駄といえる。それでも生徒会長副会長会計書記でいうと明らかに書記タイプな僕。最近は給料をもらって書記ができるようになった。幸せ。とりあえ…

飲んだ後さっさと帰ればいいのに駅で長々と立ち話をするのはさみしがり屋のお家芸というか僕のお家芸である。そして知らなきゃよかったーことばかりー、と「ニシエヒガシエ」が頭の中を流れるわけである。でも残念なことに知らなきゃよかったことなんて何一…

ガード下のような場所にある吉野屋でいつものように豚丼を食べている。ふと聞こえる名前。ちょっと太っちょの学生。ちょっといい奴そうな学生。ちょっとロックな学生。そんな3人が豚丼を食べている。僕と同じ名前の誰かの話をしながら。 意外とキツい女が好…

SからMに変わった地下鉄。でも変わりきれていないものも時々ある。九段下にもあった。そんな四月中旬の夜。 急にいろんなことが心配になる。人の心配をするより自分の心配をしろと親は僕によく言い聞かせた。言うまでもなくそんな親からは、自分の心配はろく…

東銀座って来たことなかったんだ。と自分に驚く。夕闇の歌舞伎座。写真を撮って撮って。 しかし。ホームページにあるストーリーと実際の映画がしっくりこない。ホームページにあるみたいにきれいにまとまっていたっけか。台詞も遊びがなくて台本の気配をひし…