つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

菩提樹

 運動した後にカロリーを過剰摂取しちゃうなんてオチは聞き飽きた。退屈を通り越して俗悪ですらある。
 なんとなくラクーアの方に降りていって、以前から気になっていた豚カツ屋に入る。階段を降りるといきなり巨大な水出しコーヒー装置があった。席に通されると今度はメニューが大きかった。テーブルに立ててあるメニューは高さ1メートル。メニューの陰に隠れるようにして料理を選ぶ。
 で。フォアグラ大根。もはや不味いことを許されないメニュー。それは動物性の味がする大根煮とフォアグラ。大根単品で食べるとブリ大根の味がする。でもフォアグラはブリと違って肉がぱさつくことないのだった。一緒に食べる。とろっしゃこっ。気持ちいい歯応えと舌触り。
 替りカツ丼も美味しかった。ヒレカツ。とろろ。もやしのナムル。きくらげ。向かいの卵とじのカツ丼は石鍋。そういえばサービスの漬物ってキムチ。韓国料理? そういえば奥の壁には皿がたくさん飾ってあるし、呼び鈴は本当に鈴だし、ナプキン入れはポロシャツ型の陶器だ。韓国料理に違いないね。んなわけあるかあほー。 
 温かいソバ茶と熱いおしぼり。食後は冷たいソバ茶と冷たいおしぼり。テーブルチャージなし。突っ込みどころが多すぎるのに品が良すぎて突っ込めずじまいだった。うう。また来てやる。