つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

やさしい鴉の殺し方

 三千世界の鴉を殺し、という都都逸があって、その歌詞はぬしと朝寝がしてみたい、と続く。うるさい鴉を静かにしてゆっくりあなたと朝寝がしたい、というのがスタンダードな解釈で、それはその通り。なのだけど問題は鴉の殺し方。起請文を書いて奉納すると鴉が牛王のところまで運んでくれる。でもその約束を破ると鴉は死ぬ。
 この都都逸を作ったのは高杉晋作ということになっていて、この人は「わしとお前は焼山かづらうらは切れても根はきれぬ」も作った人だといわれている。実際に作ったかは知らない。そんな歌を作りそうな奴だ、と思われていれば十分。うらは切れても、って躊躇いゼロで言うんだね君は。
 全ての恋を殺し尽くして朝寝か。とか思いつつ会社に行く。