つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

冬野菜とポークのスープ

 PRET A MANGERに朝食を食べに来た。客はほとんどいない。雨は降ったりやんだり。地面は冷たく濡れ続けている。僕が席を立ち上がった瞬間に、横断歩道を渡ろうとした女のひとが転んだ。視界が一瞬斜めになる。
 スープはおいしい。サンドウィッチもおいしい。什器の1つ1つに店のエンブレムが取り付けられている。この店にはいつも憧れる。店内にいるときでさえも。ただ、高い。理不尽に高いわけじゃない。もっと安くてもいいんじゃないの、と錯覚させる程度の値段。食べてみれば高くないことはわかる。それでもやっぱり毎日行くのはちょっと。本当にちょっとの躊躇。でもつぶれるには十分。小川町だし。
 スープをすすって春雨スープの味だ、とつぶやいたら怒られた。このスープにその程度の評価しか下せないのかと。チープな僕の舌、及び舌足らずな言葉。なお春雨は入っていない。もちろん中華でもない。