つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

ドラムライン

 やがてMOGUは届き、友人は我が家を訪れ、僕らはドラムラインを見に行く。ジョゼの半券を無くしていなければ通常1800円のところを1000円で見られたのに。と内心悔しがりつつもそんな事はおくびにも出さない。代わりにCASSHERNの悪口を聞く。活字・ネット・口コミ・直感。ありとあらゆるものがCASSHERNをクソだと告げているね。見に行こうかしら。「でも動機が何であれダメな日本映画に金を落とし、ダメじゃない日本映画に金を落とさないのは日本映画文化の破壊に手を貸すことでしかないよ」。ごもっとも。電車は渋谷に着く。さて。僕にとっては今年初めての洋画だ。
 アメリカにおいてマーチングバンドの対決が大学ひいては社会の中でいかに重要な地位を占めているかがわかっていないとこの映画の面白さはわからない。なわけはなくてそんなものは想像力で補完すりゃいいだけの話だ。問題はドラムが上手いかどうか僕らにはわからないこと。うん。まー。いい話だったんじゃないかな。やっぱり整然と動く人っていいよね。筋は平凡だけど意外と人生って平凡だし。ミニマリズム。嫌いじゃない。