つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

自律自縛

 ボンカレーは箱ごと電子レンジで温めることができる。技術の粋を尽くしたそのレトルト食品を長いこと食べたいと思っていた。祖父は死ぬ間際まで大豆で出来た合成肉を食べたがっていた。その孫はやせてもいなければ冷笑癖があるでもなく、学があるわけでもなければ愛情深くもない。ただ、どうでもいいところが似ている。血縁もなめたものではない。
 日曜日に悲願のボンカレーを食べて以来、喉にご飯粒がひっかかったような感触が残り続けている。はん。