つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

ミサイル

 長い坂道を自転車で下りきったら、旧居から呼び出しのメールが届く。靴と傘がたくさん残っているので何とかしてください。じゃあ捨てに行こうか。頭の中のノートを閉じる。
 傘はほとんど僕のじゃない。靴はほとんど僕の。ということで片っ端から捨てる。一昔前まで物を捨てられなかった僕は、一生物を捨てるのが上手にならない。ただ嗜虐趣味を洗練させることにはできるのかもしれないし、その結果として不用品の処理が上手になることはあるのかもしれなかった。
 知人の近況を聞く。僕がバカなことは知ってる。でも君の友達として恥ずかしくないくらい賢い人間でいたいんだよ。そんなことを思いつつチンコの話。チンコ丸出しにも随分慣れた。モネ&ルノアールの画集をもらって帰る。