つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

2004-10-31から1日間の記事一覧

さようなら

民家の隙間をくぐり、地べたに京野菜を並べたスーパーの前を走り抜け、三条を南に五条を南に、北に向かってまた三条。七条までたどりつく頃には足が熱くて動かない。「鴨川の水べり刻む青春譜」という歌を拾ったのはいいけれど、この分じゃクリーニング屋の…

夢のまた夢

傘を差しながら自転車で走った。西行の縁の地があれば寄りたいなあと想っている内に思考は清少納言と紫式部どちらが好きかという問いの不毛さに及ぶ。比べられ続けて千年か、と心の中で茶をすすったのは淡交社のビルが見えたからでもある。 次の瞬間つんのめ…

京都観光

京都駅まで歩いて戻り、レンタサイクル屋を探す。見つからなかった。意外と大きく見えないのに、周りを歩こうとすると意外と疲れる京都駅。高くて広い壁の麓で泣きそうになる。試しに交番でレンタサイクル屋を聞くと、あっさりと教えてくれた。教えてくれた…

つじあやのの歌が大きすぎて隣の音も聞こえない

大学生協が運営する宿泊施設で自転車を貸してくれることがわかったがたどりつく方法がわからない。先斗町をしばらく歩く。高瀬川をビニール傘が流れていた。 先斗町の入口にある看板を読む。何でpointが先斗町の語源なんだろうとしばらく考え、先斗町の読み…

冷たいシーツと自分の体温

この上も無くさわやかな目覚めを迎えた。大浴場には光が深く差し込んで何のかげりもない。どんなに目の前のおっさんの肉がたるんでいたとしても、それは生まれたばかりのように輝いている。お湯はとても温かい。 昨日は結局サウナに泊まった。雨の中、AMPMの…

言葉は京でつづられた