つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

冷たいシーツと自分の体温

 この上も無くさわやかな目覚めを迎えた。大浴場には光が深く差し込んで何のかげりもない。どんなに目の前のおっさんの肉がたるんでいたとしても、それは生まれたばかりのように輝いている。お湯はとても温かい。
 昨日は結局サウナに泊まった。雨の中、AMPMの前に座り込んで寝ているスーツの男。その脇を通り過ぎるとマンガ喫茶とサウナがある。サウナの下はラブホテルで、その下は焼肉屋
 サウナに行くといつも大量のお湯があることに驚く。ビルに囲まれたタイル張りのただのビルが、これほど多くの水分を蓄えているなんて信じられないことだ。脱衣場にはかび臭さなんて欠片も無く、自然な蒸気だけがある。日当たりのいい縁側のすのこのような。
 風呂から上がったら眠るだけ。白い金属の枠で囲まれた寝台がいっぱい並んでいる。両隣に人がいない寝台を探して体をすべりこませる。自分の体が小さくなったみたいだ。よく乾いた服とシーツが気持ちよくて、もったいないけどすぐ眠ってしまう。
 朝風呂を浴びたらマンガ喫茶で朝食。会員にならないとインターネットの席が利用できないため会員になる。会員証と割引券、それに携帯電話の電池消費量を減らすシールももらう。
 京都について何もわからない。30分間の本気の検索。