つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

おっさんと書いてわたしと読んだ

 新聞を持って近所のデニーズに。注文した朝食が来るまで新聞を読む。隣の席の人も朝食が来るまで新聞を読んでいる。彼はたぶん中年。僕はたぶん青年。でも時間が経てば僕も腹が出て、あんな風になるんだろうな。目を伏せて少し照れた。そんな年まで生きることなんて初めてちゃんと考えた気がする。何だか気恥ずかしい。
 向かいの席の人が店員をずっと呼び続けているのに二人の店員はしゃべっていて気付かない。僕は店員を呼んで、コーヒーのお代わりを頼んだ。というより頼む前にはいわかりましたと身を翻した店員を捕まえて、向かいの席に行けと言った。ああ。最近店員にいらつくことが多いよ。僕の体重の1.5倍はありそうな女性客はろくな客じゃないのかもしれない。店員にだって都合もあれば機嫌が悪いときだってあるだろう。大体僕だって、店員じゃなくて客にいらついていたんじゃないか。何にせよファミレスで勉強しようとしてる奴が言えたことじゃない。ちゃんとしたレストランでは絶対しないようなことをしてる奴が、店員にちゃんとしろなんて。しかも客の権利なんて言う絶対逆らえない大義名分を振りかざして。そんなことを一瞬で考えて、頭の中が砂嵐になった。これじゃまるで中学生だ。