つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

わたしとあなたが朽ち果てたあとのユメ

 歯が痛かった。指で触れると鋭かった。ああ。平地があるはずの部分に深い谷ができてる。C3で済むといいけど。でも眠ることはできた。眠ってしまえばそこは僕の世界。
 木造家屋の瓦屋根の上で象と鹿が戦っていた。音も立てず、建物に傷一つつけず、地面と屋根の間を軽やかに舞いながら。僕は向かいの道路の物陰に隠れ、その戦いを写真に収めようとする。突然頭の中に響く象の声。「なめた真似を・次はお前だ」。
 目を覚ますと4時25分。4時間ちょっとしか眠れていないけど、元々10時間しか起きていなかったんだからしょうがない。歯の痛みは消えた。何も問題はない。左の太股が筋肉痛であること以外は。頭を振る。なぜ筋肉痛なのか、全く心当たりがない。