つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

会社で日付が変わった日

 上司が帰り、後輩も帰った。気がつけば誰もいなかった。上司が最後に出した残業許可の元、フロアに残っているのは僕と同僚の二人だけ。
 仕事を無理矢理一段落させて、帰る準備を始めた。コーヒーの缶を自動販売機の前のゴミ箱まで捨てに行き、また席に戻る。歩いていると広いフロアに同僚の姿しか見えない。時計を見てぽつんと呟く。「お誕生日おめでとう」。