つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

た喜ち

 昨日に引き続きさわやかな夏の日。陽射しが強くて木陰が真っ黒。コントラストの強すぎる景色。そして僕は夏休み。予定はないけれど。
 クリーニング屋に行き、大学の図書館に向かう。途中で一本会社に電話。大学の構内は暑くて広くて静か。電話の向こうではクーラーが効いていて電話が鳴り響いている。
 坂の上の図書館は閉館日。蝉の声。とりあえず昼食でも摂るかと食堂に向かったが、油っぽいものが多いせいかちょっと食べる気がしない。最近いつもそうだ。何でこんなに食べられなくなったのだろう。
 知人に紹介してもらった店を思い出す。ランチタイムで混雑する大通りをすり抜けて裏通りへ。うろ覚えだったけれどさほど苦労せずに見つけることができた。席について、魚料理のランチを注文。出て来たのはうなぎを初めとする魚介類のフリット
 うなぎって蒲焼き以外でおいしいものなのかな。と思いつつ食べる。さくっとした衣にかかった餡が、うなぎ本体の味と相まって奥深い旨味。食感もよい。うなぎが柔らかくて衣がかたいとすかすかに感じるのではないか、との懸念は払拭される。じんわり。おいしいなあ。何だこれ。
 デザートがまたよかった。すいかとパウンドケーキ。ホイップクリーム添え。よく冷えたすいかはおいしかった。でもパウンドケーキって合わないのでは。口渇きそうだし。と思ったら、見た目からは想像できないしっとりした食感。口の中で変化するこれまた奥深い味わい。プレーンなパウンドケーキってこういうものでしたっけ。プレーンって何。
 コーヒーをすすり、満足して退出。本郷界隈は素敵だ。