つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

恩師を迎えて

 恩師のテーブルには桃が飾られている。初めてピンクのシャツを着たという恩師は、赤いちゃんちゃんこを着せられて少し照れている。お変わりないようで何よりだ。
 会はサプライズだらけ。恩師への贈り物は例の和尚が揮毫した色紙。教頭をやっている体育教官からのお祝いの手紙。恩師の奥様からの手紙。どういう工作をしたらこれだけのサプライズが用意できるのか。こんなの25歳の段取りじゃないよ。
 体育教官からの手紙は面白かった。「先生はいつも机に向かって仕事に励んでおられます。その向かいで私はいつも寝ています。先生と私とでは考え方の違いも多々あります。しかし私は私の行いを改めるつもりはありません」。「60歳はまだまだ若造です。これからも頑張って下さい」。喧嘩を売っているとしか思えない。
 奥様からの手紙もよかった。愛情の込められた手紙。今明かされる仏様にちなんだ夢や出会いのエピソード。いい話すぎて手紙を読んでいた友達が大号泣。誤解を招く演出。