つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

珍しくもない

 一応学生街だから食べるところはたくさんあるはずなのに全然覚えていなかった。いろいろ思い出もあるはずだけど、どうやら死の床で思い出す若き日の思い出リストには入ってこない種類のものであったらしい。
 懐かしい食堂で懐かしい肉を食べ、店員の目を気にしながらオランジェットとパンプルジェットを開ける。パンプルジェットは初めて食べた。おいしいよ。
 でもオランジェットの方をもらい、家まで歩いて帰る。疑問が氷解すれば沈む島もあるだろう。薄笑い。寒い。