つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

寝坊

 睡眠時間は足りているはずなのに、目を覚ましたら始業開始の11分前。パジャマを脱ぎながら洗面所に向かい、用を足しながらお湯の蛇口をひねり、顔を洗いひげを剃り、スーツを着てネクタイを締め携帯を内ポケットに。コートを羽織ったらあとは走るだけ。
 奇跡的に始業時間に間に合う。息を切らしつつ朝礼に参加し、席に戻ると汗が止まらない。汗が止まらないのはまあいいが、咳も止まらない。始業後の30分中、咳をしていなかったのは10分程度だろう。その10分も息継ぎのようなもので、ずっとあえいでいる状態に近い。
 かかってきた電話に出たら、声が出なかった。初めての体験だ。もちろん、驚きの声も出ない。昨日から新人も来ているというのになんてざま。
 月初で忙しいのに病院行き。なんで加湿器を買ってからいっそう咳がひどくなるのだろう。大体今日寝坊したのも、気道が塞がって擬似睡眠時無呼吸症候群だったからではないか。
 病院に行ったら上気道炎だとあっさり言われた。どうせそんなことだろうと思った。大したことじゃないのはわかってる。それだけに、病院に行くはめになったのが悔しい。