つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

今日も飲み会なのだった

 本当は明日からスノーボードに行く予定だったのに。今日は頓挫しかけたスノーボード計画をどうするかを話し合う会。
 暇なはずの月末は、異動する同期の引継ぎで追われる。僕の端末に向かう同期と僕。この間久しぶりにうちの部署の同期3人でご飯を食べたときは、何も知らないって言ってたのに。いや、どっちにしろどうなるかはわからないんすよ。そうですか。
 以前辞めた人が残したマニュアルを読みながら引継ぎを受ける。市販ソフトのマニュアルかと思うほど丁寧なマニュアルは、しかし彼女の口調を知っている者にはとても特徴的に見える。だからといって僕が理解できるかというとそうでもない。マニュアル通りにやれば終わる作業であることはわかったが、それ以上のことが何もわからない。
 わからない作業が一段落しかかったところにメールが届いて、反射的に開けてしまう。声を上げないでよ、という親切な但し書き付きのメール。送り主は隣のビルにいる同じ部署の同期。内容は、「今度退職するんだけど知ってた?」
 口を結んだまま、隣の同期の方を向く。「知ってた?」「知らない」「だよね」。