つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

よく行くデパート

 父の行きつけのデパートでまたスーツを作る。前回はよく見ていなかったが、ここの店員さんはとてもかっこいい。軽妙な語り口の初老の男性。細身。後ろに撫で付けた髪。細いストライプの黒いシャツ。グレーのツータックスラックス。赤いネクタイ。首に回したメジャーがすっと弧を描く。眼鏡といい、まんまヘルシングのウォルター。店員だか執事だかわからない。それにしてもお尻の小さい男性はうらやましいことだ。