つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

なんだこれ

 結局ずっとマネージャーたちの前にい続けることができたらしい。たらたら走っていたので呼吸は全く乱れておらず、全然苦しくはない。そんなに疲れてもいない。ただ、とにかく膝が痛い。膝に釘を打ち込んだまま走っているような感じで、20キロを過ぎた辺りから一歩一歩に冷たい衝撃が走る。苦しくないけどとにかく痛い、っていうのはマラソンじゃなくて正座系の拷問とかじゃないのか、と思いながら走る。7キロが本当に長い。
 最後の2キロとかで、最初の10キロくらい抜きつ抜かれつしていた女の子に抜かされて結局そのまま。体力不足で抜かされるのは仕方がないというか当然だと思うが、痛くて追い越せないというのは本当に屈辱的だ。
 ネットタイム2時間47分22秒。男子の27キロ参加者1651人中762位。1651人中1600人は走るのが大好きだったり、健康上の理由とかで走る必要があったりする人たちだと思う。よく頑張った俺。予想以上の好成績でうれしい。これからもテレビでマラソンを見ることはないと思うし、新聞のスポーツ欄も読むことはないと思うけれど。
 勝ったつもりで余裕こいてたマネージャーと合流し、女の子を待ちながら豚汁とバナナ。異常においしい。塩分がおいしい。Tシャツはもちろん、顔の周りまで塩を吹いている。
 曲がらなくなった足をひきずりながら風呂に行く。受付まで来て風呂の無料券がない。待合室に足をひきずりながら戻って探すが見つからない。やむなくゴミ箱をあさり、捨てられていた無料券を1枚拾う。何をやっているんだ僕は。