つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

てんてんてん…

 地震。本棚が倒れそうになるけど何もできないし何もする気はない。立ち上がってみただけ。
 CDを返しに渋谷に行こうとしたら携帯にメールが届いた。送別された人だ。昨日はどうも、みたいな文章に写真が添付されている。昨日の惨状を思い出す。どんなアホ写真が送られてきたのだろうか。しかし予想を裏切り、添付されていたのは何の変哲もないマンションのエントランスの写真だった。
 ああ。これは僕の家ですね。そっか、写真を撮って逃げてみる、と。携帯ってピンポンダッシュみたいな使い方もできるんだね。さすが21世紀。というかちょっと待て。
 カバンからヅラとリボンをはみ出させ「昨日と同じ服のままなんだけどいいかな?」と言いながら送別されたはずの人は家に上がってきた。結局花束は無くしたらしい。突っ込みどころが多すぎると何も言えなくなるものだった。とりあえず昨日撮った写真を全部見て花束を探したけれど、やっぱり見つからずじまい。
 「花椿」と「TOKYO NOBODY」を読むだけ読み、写真のデータを持って送別された人は帰っていった。後にはリボンだけが残された。いつの間に!?