つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

交通博物館

 ポストに大量に投げ込まれていたベローチェの割引券を有効活用して、今日も朝からお勉強。飽きたらずっと行こうと思っていた交通博物館へ行くつもり。ものすごく近所なのに。無料券も持っているのに。本気で行こうと思ってから1ヶ月近く経っている。
 秋葉原の入口近くにある交通博物館。元はといえば万世橋駅。一大ターミナルだったのに、今はもうない。
 来るのは20年ぶりくらいなので、展示物なんて覚えているわけはない。塗料を塗り重ねられて塊のようになった、動かないSLの部品やブレーキ装置はなつかしい。その記憶はここで見たものじゃないだろう。でも愛着はある。
 もし自分の運動神経や器用さや判断力に対する信頼がほんの少しでもあったなら、運転手やエンジニアという職業も当然視野に入っていたんだろうな。本当に機械は見ていて面白い。
 世界初の蒸気機関車やガソリン自動車は、当然世界初の技術を開発しまくっては投入しまくって作られている。そこに至るまでの事情はいろいろあるのだろうけれど、開発作業の楽しさだけを考えると息が止まりそうになる。一号機は意外と細やかなデザインをしているけれど、楽しかったからやりすぎたんだと思えば不思議でも何でもない。
 エンジンの構造とか、ポイントの切替え装置とか、日比谷交差点に立てられた第一号信号機とか、ラーメン構造の鉄橋とかを食い入るように見た。周りは家族連ればかり。子供は好きなものだけを真剣に見るから、見ていて気持ちいい。同じ展示でも美術館では絶対にありえない空気ですね。僕は美術館の空気大好きだけど。
 「ミニ新幹線の謎。一体何がミニなのでしょう?」「新幹線がミニスカートを穿*1いているわけではありません!」。誰に向けて言ってるんですかねこいつは。

*1:漢字。一応振り仮名はついているが。