つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

月末のきまぐれ

 昨日はすごい天気だったから家にいるしかなくてかわいそう、とみんなで話していたんですよ、と言われる。そうですか。すいません。でも今日の方がきっとすごい天気です。薄日の射す中を雨が軽やかに舞っている。粉雪のようだ。と途端に雨がやみ、虹が日本橋の上に出る。ブラインドを上げると、予想以上に大きなアーク。建設中のビルに突き刺さった虹が、天の中に消えていく。そしてまた虹が消え、雨が舞い、また虹。
 一度家に帰り、服を着替え、ビーチパーティの写真を持って会社に戻る。まだ社内に人がいる時間に、私服で会社に接近するのはどきどきする。社内の人でなくても、スーツの人とすれ違うと劣等感や後ろめたさのような思いがふっと湧く。まあでもそれは、感受性が鈍る前は全ての人に対して感じていたことだ。
 写真を渡してまた半蔵門線に乗る。今週何回渋谷に行っているんだ?