つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

BWV1052

 チェンバロ協奏曲第1番ニ短調。好きな食べ物とか好きな本と同様に、好きな楽器も聞かれるたびに変わる。でもその回答はある程度の幅に収まるし、その幅の中にチェンバロも含まれている。現物を見たことすらないけれど。
 短調が暗くて長調が明るい、という小学校3年生のときの知識のままでこの年までやってきた。トレヴァー・ピノックについては名前がかっこいいという感想しかなくもはや知識ですらない。ああでも広大な空間の中で時間が細かく刻まれていくような音だ。頭が冴えてくるような気がする。もし神がいるとしたら、それは光のようではなくて石よりもくっきりとしていることでしょう。
 さて。会社だ。