つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

反省の日々

 昨日はチームの飲み会だった。初めての。そして最後の。
 新入社員はまくし立てた。喧嘩もするけれど仲のよい家族について。同居中の兄とよくおいしいものを食べに行く話について。お好み焼き屋のおばちゃんにお好み焼きを盛られすぎてつい太ってしまう話について。「そういうのが幸せと思うんすよね」と豪快に笑う新入社員に上司と同僚は笑いっぱなし。後輩は黙って聞いている。しかしささやかなコメントを挟む声は、毎回ひきつっている。
 「深く考えてもしょうがないじゃないっすか」。まあそうだよね、と毎回うなずきつつ価値観の果てしない隔たりを感じる。僕らもこんな風にシンプルな生き方をした方がいいのだろうか。
 家に帰ってから本気で悩んだ。しかし。深く考えてもしょうがない、という言葉は全くもって正しい。正しすぎる。ゆえに、その言葉は間違いなく、嘘だ。本当に深く考えていないようにしか見えない人であったとしても。