つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

東京都戦没者霊園

 床のタイルが好きだ。廃墟も好きだ。きれいに掃除してあったとしても霊園は廃墟の匂いがする。周囲に比べて明らかにきれいだからかもしれないが。
 太い道路を求めて走った結果が後楽園。球場や遊園地ではない、後楽園そのものには行ったことがないのだから大人しく行っておけばいいのに、東京都戦没者霊園で自転車を止めてしまう。「スローターハウス5」を読んだばかりだからか。空爆といえばドレスデン。そして東京。
 飲料用ではない水が流れ落ちるアクリルの壁。今日も暑い。死ぬときというのは、喉の渇きに苦しまないといけないのだろうか。実はそれが正式だったりするのだろうか。