つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

傘をさす人

 家に帰ると雨。雨だと自転車に乗れないので行動範囲はとても狭くなる。その思い込みがくだらなくて、徒歩で外に出る。
 「雨はコーラが飲めない」を一冊立ち読み。言葉がわからないとい理由で洋楽を聴かない僕にはよくわからない話。でも犬の話は好き。僕自身は犬を好きではないのだけれど、犬を好きな人は好きであることが多い。それにしても雨っていい名前だ。もし黒猫以外の猫を飼うことになったら夜って命名しようと昔から思っていたけれど、雨もいいなと思う。
 もらいもののスターバックスカードには思った以上の額が入っていた。カフェモカを飲みながら田辺聖子の「愛の風見鶏」。骨太な文章。しっかりほろり。
 雨の路地をぐるぐる歩いて帰る。雨だからボール遊びをしている子供はいないけれど、街灯の下の道路はかがやいている。