つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

清澄庭園

 どうせ無為ならと清澄庭園に行く。空襲の匂いを感じてしまうために隅田川を渡るのは少し苦手なのだけれど。しかしそんな70年代生まれはどれくらいいるのだろうか。
 何度も前を通ってはいたが例によって入るのは初めて。おじいちゃんおばあちゃんばかりかと思ったら意外とカップルが多いのは浜離宮と同じ。庭園好きの若者って実は多いのだろうか。そう考えて、おじいちゃんおばあちゃんも昔は若者であったのだと気づく。
 大きな池。飛び石があちこちに配置してあって水面まで近寄れる。鯉がたくさんいて、水面がやわらかく盛り上がったりくぼんだりを繰り返す。足元に目をやれば、藻の隙間を走るめだか。
 庭園を囲む森の緑が気持ちいい。陰が濃い。森の匂い。水を含んだ土の匂い。朽ちた石柱の間を通ると小さな草原がある。奥には芭蕉の碑。
 家族連れも多い。子供も楽しめる庭園。年間フリーパスもあるけれど、入る前はそんなに何回も来るわけないだろと思っていた。今は買ってもいいかなと思っている。