つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

頭皮は赤くなる

 今日、美容室の予約をしようとしたら、担当の美容師さんの名前を思い出せなかった。もう5年くらいの付き合いになる。
 3分前に読んだ本の粗筋も思い出せないことがある。別に気にしていない。でも、ずっと無傷だった歯に初めて虫歯ができた日のことをなぜか思い出す。
 明るく仕事の話。美容師さんは今の美容室を辞めて先輩と独立するという。今の美容室も人間関係が悪くてぎすぎすしていたし。最近いっぱい辞めたので雰囲気はだいぶ良くはなったんだけど。
 ははは。そんな話を店内でしていいんですか、と笑う。窓の外で揺れるパールセンターの旗が、文字通り爽やかでうつくしい。
 ああしかも話の内容からするに、隣で髪を切ってもらっている青年は僕の同業者だね。