つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

根津神社

 つつじの花が好き。祖父の家がつつじが丘というところにあったから。嘘。
 漢字で書くと嫌いなのになあ。躑躅武田信玄の居館が躑躅ヶ崎館って名前じゃなかったら今でも読めるようになってないぜこんな字。そんなことを思いながら根津神社に行く。最近以前住んでいた家の周りをうろつくのが好きだ。こう言うとまるで危ない人みたいだけど。
 境内は広くて参拝に来た気分になる。緑も多く、水も流れ、何だか陽射しも遠い。山の中にいるようだ。とりあえず本殿まで行って、いつものように13円の賽銭を放り込み、礼。特に願うことはない。
 つつじを見る。つつじの花が咲き乱れていて目がちかちかする。ちょっと暑い。人も多い。やはりつつじは夜だなと思う。
 千本鳥居をくぐってみた。金魚すくいの屋台を覗いてみた。池を見下ろしてみた。居心地はいい。懐かしいものを感じる。懐かしいから快適なわけではないけれど。