つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

今日同僚と花の話をした

 会議資料の印刷が思ったより早く終わったので、クリーニングを回収しに行った。開花宣言はまだだけど、上野公園の入口では桜が咲いている。
 客観的には「人生は一瞬、芸術は永遠」。でも主観的には、芸術の体験は一瞬で人生はだらだら続く。春の空気はまだ冷たいけれど最悪に気持ち悪い。氷の冷たさではなく水の冷たさ。冷たい水やぬるい水が服と肌の間をなぜまわす。木の芽時はおかしい人が増えるから気をつけなさい、と小学校の頃よく言われた。これがおかしくなるということなのだなあと思う。「デキゴトロジー」に春になると発情する女性の話も載っていたが、どうやらその話は笑えない話であるらしい。
 久しぶりに青山フラワーマーケットに行って花でも買って帰ろうかと思ったら、勤め帰りのサラリーマンの大行列。自分が私服なだけにスーツ姿の人たちはいっそうでかくてごつく見える。みんな手には小さなブーケ。かわいい。
 そうか今日はホワイトデーか、と改めて思い出す。ケーキ屋のケーキも全部売り切れ。しょうがない。ダースでも買って帰ろう。