つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

東京都写真美術館

 痛む足をかばいながら恵比寿へ移動。社内で配布されていた招待券を使って「OTAKU展」を見に行く。しかし入場料は300円。300円だったら、あんなに恥ずかしい思いをして総務に取りに行かなくても自腹を切った方がよかったと思った。
 しかもなぜか展覧会は異常な混雑。入場まで1時間待ち。NHKで特番をやった直後とはいえ正気の沙汰とも思えない。一度帰ろうとしたが、展覧会は明日までなので迷った末並ぶ。指の骨にひびが入っているらしいのに並ぶ僕も正気ではない。
 展覧会自体はごく普通だった。今を代表する作家たちの貴重な同人誌の表紙が見れるのはいいのかもしれないがコレクター趣味の欠片もない僕にしてみればどうでもいい。オタクの部屋も異常に並んでいたのでちょっと外から眺めてみただけだが、あそこまで並ぶほどの価値があるとも思えなかった。展示と現物を比べて現物の方が優れているというのも馬鹿みたいだが、秋葉原の方が面白い。
 でも待っていた甲斐はあった。鋼の錬金術師アイシールド21の話で盛り上がっていた女の子が言った一言に微笑。服は9割方もらい物と言った彼女はその理由をこう述べた。「服をもらうことで、相手の趣味のレベルがどれくらいか、自分にどうなってほしいと思っているか、どれくらい自分に金をかける気があるか、いろいろわかるから」。微笑しつつ冷や汗を流す僕。