つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

昨日は桃の節句だったのに

 いつも不思議に思うのだけれど、雪が降っている日はすぐわかる。晴れていてもものすごく寒い日はある。でも雪が降っている日の部屋の空気は、単なる寒さとは密度が違う。今日も起きたら水の中にいるようだった。ドアを開けたら、雪。音があまりしないから、大分積もっている。
 しかし今ドアを開けるとき、鍵を開けるというアクションがなかったのではないか? どうでもいいと言えばどうでもいいが由々しき問題だと思う。注意力が散漫というか、無い。
 でも記憶はあるし会社でもいつもどおり過ごしている。メールも返信するし、プライベートの飲み会の幹事だってしている。
 咳も減ってきたし、意外と平気かもしれない。顔を合わせたら気まずいと思ったけれど、意外と会わないものだ。
 経験上、たぶん何らかの伏線はすでに張られている。その糸がいつ襲ってきて僕を後悔のどん底に叩き込んでくれるのかはわからない。できるのは、ただ淡々と会社に行くことだけ。
 雪を見ていたら遅刻しそうになった。転ばないように走って会社に行く。もうすぐ雪が降る季節は終わる。目をつぶれば、雪の替わりに桜が降るようになる。