つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

アンリ=シャルパンティエのマカロン

 手ぶらで出かけるわけにもいかない。OAZOのドゥバイヨルにでも寄ってから行こう。そう思っていたらOAZOは全館休業だった。なんで百貨店が日曜休みなんだ、と憤るがしかしOAZOは百貨店ではない。大体自分だって、日曜日の朝9時の丸善に客が自分一人しかいないことを喜んでいたくちである。そりゃOAZOだって休業の一つもしてみたくなるだろう。
 納得はしたけれどじゃあどうしたらいいのかな、と思いつつまた日本橋まで来てしまう。ふらっと入った高島屋で、アンリ=シャルパンティエのマカロンに目を留め1箱購入。そのまま近くのスターバックスに入り、手に入れたばかりのスターバックスカードでラテを注文。隅っこの席に座り、ノートとペンを取り出し、マカロンの箱を開ける。しばらく眺め、説明書きを読み、そしておもむろに食べる。ばりばりと、しかし味わいながら。どこから見ても取材。実際取材のようなもの。
 よく焼かれた軽いメレンゲの間にジャムが多めに挟まっている。マカロンというと、メレンゲはもっと柔らかかったり水分が多かったりで重く、ジャムはもっと薄いイメージがあった。正直言葉の響きほどに好きではなかった。でもこれはおいしい。見栄えもよい。日本人向きにアレンジしてあるのかもと思った。緑茶がほしい。そう、このマカロンに一番近い食べ物を挙げるとしたら、最中だ。
 スターバックスを飛び出し、コンビニのゴミ箱にマカロンの箱を捨て、また高島屋の地下へ。マカロン1箱、今度はプレゼント用で。