つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

日本対北朝鮮戦

 サッカーが大好きな同僚を尻目にさっさと家に帰る。途中で430円の弁当を買ったが、すぐに425円分くらい吐いた。吐くのに要したカロリーを考えると摂取カロリーはマイナスと言ってよい。今週は家でご飯を食べると必ず吐いている。家庭に問題のある思春期の子供みたいだ。昼食だって、食べた後は必ず下痢。そんなにカロリーを摂りたくないのか僕の体は。
 眠れるわけもないのでサッカーの北朝鮮戦を見る。政治的な興味しかないはずだったが、見ていると面白かった。あれだけフットサルをやればさすがにスポーツを愛する心も植えつけられるということか。ルールはよく知らないのでなんでコーナーキックになるのか、フリーキックになるのか、ファールになるのか、イエローカードになるのか、何もわからない。でも鮮やかなフリーキックの軌跡に、素直に感動する。
 終盤で1点を入れられたのに、選手交替で登場した大黒がボールをゴールに押し込んで勝った。素敵なエンターテインメントだ。すごい。
 試合終了後、さすがに何か食べた方がいいだろうと思いコンビニに行く。とりあえず肉まんを買って帰ると、マンションの下の階から女の泣き声が聞こえる。待ってよ。待ってよ。待って。マンションの壁にも僕にも、声の届く全てのものにすがりつくような声。
 この別れは北朝鮮戦が終わるのを待ってたのかなとふと思う。そんなわけないと思いたいけれど。寒いので家のドアを閉めたら、女の声は聞こえなくなった。