つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

実家の暮らし

 当然実家の建物全体があたたかいわけではないので、寒い部分がたくさんある。帰省時の僕の寝室、あるいはいわゆる仏間は布団以外寒い。廊下も寒い。まあこれらの場所については寒い方が気が引き締まってよい気もする。居間とトイレと風呂さえあたたかければ、北国ならぬ長崎では十分だ。ただし鼻水は止まらない。
 いつものように目を覚まし、いつもの休日のように朝食が出来るのを待つ。もうこの家の人間じゃないんだ、と思うことはない。これからも多分ない。単に鈍感ともいえる。自分がいてもいい場所を広げることだけに執着してきたのなら一度確保した場所を手放すわけがない、という風なこともいえる。