つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

フリマから図書館へ

 「パラパラめくるだけで面白いかどうかわかる奴ってすごいよな」って台詞で結構傷ついている。傷ついているというより、深い傷を見てしまったときの気持ち悪さだ。例によって、自分の傷か相手の傷かはわからないのだけど。
 眠くなりながら図書館で「上海少年」を読む。長野まゆみについて先入観を抱き続けていたのだなあと反省。わたしたち男が苦手とする濃密さ。愛と憎を分ける義務を持たなければ感情はにこごりのまま。違和感を感じつつも違和感の正体を確認する術を持たず、とりあえず先入観を温存した高校生の僕が哀れ。
 透明、か。便利な言葉だ。長野まゆみが普通に好きになる。