つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

毎週金曜は飲まれる側

 三軒茶屋のバーのオーナーは快活な人で、メガネと白髪と軽妙なトークにすっかり魅了された。鴨のつくねを詰めた椎茸を炭火であぶって食べる。ラーメンのスープは澄んだ豚骨でなつかしい九州の味。コクがあるけれど口の中はさっぱり。一度豚骨を煮込み、スープを全部捨て、きれいに洗い、それからスープを取るらしい。スープには煮干も合わせて。
 酒が旨い。こんな酒を飲むなんて信じられないと憤りながらオーナーが出した霧島にとどめを刺される。吐きたくなければ気分は悪くなるだけで、店を出たら倒れる。どこまで芝居なのか自分でもわからないくらいには酔っているという話。