つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

暗い夜ほど星はまたたき

 どうも自分は真剣になる才能がない気がする、と思い悩んでいたが、まあ無いなら無いでしょうがないと思った途端自転車に乗っていた。大き目のシャツが夜風にひるがえる。仕事が18時で終わって暇だったとか、FRAUで読んだCLAMP特集があまりにも刺激だったとか、ベローチェでタバコを吸いすぎたとか、理由はいろいろある。でも今は23時。明日も会社。目的地は? そうね、とりあえず麹町かな。
 工芸館の前の陸橋で星を見た。見るといってもここは東京で空は明るいし、僕の視力ではどのみちほとんど見えない。星があると思われるところを見ると、だんだん小さな光が見えてくるような気がする。下では車が走っている。光の帯を引きながら。
 航空障害灯の赤い光が密集している。半蔵門から見る霞ヶ関はとてもきれいだ。紀尾井町ビルの前を通りかかる。照明がポン、ポンと落ちていくところだった。
 帰りたくはなかったけれど、まだそうも行かないね。渋谷TSUTAYAに行って帰るか。