つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

淋しいのはお互い様で

 とはいえ今が楽しいのはそれはそれで事実であり、しかも事実だけを見ようとする姿勢なんてものに未だに僕は憧れていたのだった。
 記憶が確かなら今日の昼は上野にビリヤードをしに行こうという話をしていた。でも同僚は携帯にメッセージを残して先に帰ってしまった。結果として会社の人の友達と渋谷で飲むことになる。って何が結果としてだ全然繋がってねえ。それにしてもいつから僕は天然ボケが魅力のキャラになったのでしょうか。自覚のないまま理想の自分に近づいているところが怖ろしいです…。ああだからマネージャー、お前は二度と合コンに連れて行かねえとか言わないで。あなたの出番を取ってるわけじゃないんです。
 それも少し前の話。今は雑居ビルの1室に寝ている。会社の先輩に連れられて初めての風俗という典型的なパターン。もっともマネージャーお勧めの店は潰れていたため小雨ぱらつく街を2人必死に歩き回るはめにはなったが。
 髪をなでていると「一人暮らしですか」と聞かれる。「風邪引いたときとか寂しいですよね」。いや、そんなことないですよ。病気のときは1人でよかったと思います。病気のときは周りが心配したり気を使ってくれたりするのが本当に苦痛なので。普段なら平気なんですけど。
 恩知らずっていうか最低だね、と溜息。隣の小部屋からはマネージャーの笑い声がずっと聞こえている。なんか…風邪ひいたかもね。