つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

チャンピオン

 「火山高」を借りたつもりが開けてみると「チャンピオン」だった。センスある出鼻のくじき方と言える。
 ラスベガスでのライト級世界タイトルマッチから物語は始まり、そしてそこで終わる。もうわかっている。汗も不器用も努力も試練も友情も愛も、全てを賭けたとしても。
 よくある感動の話。そしてこれは、よくできた感動の話。実在のボクサー、キム・ドゥックを演じるのはユ・オソン。叫ぶドゥック、闘うドゥック、不器用なドゥック。それぞれに不連続な落差があって、まるで魅力的な人間のように奥が深い。だからチェ・ミンソ演じるリー・ギョンミの泣き声にも、思わず目を閉じてしまう。
 午後になった。次だ次。