つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

二つ目は今宵の月が

 早く帰ったのでマイナスイオンドライヤーを見に近くの電気街に行った。初めてリカルベントの自転車が走っているのを見かけた。滑空する昆虫のように低い姿勢。2匹の自転車はテールランプを点滅させて、すべるように遠くへ消えていく。夜だなあ。とまた当たり前のことを思った。赤い点滅が遠くからも見える。
 マイナスイオンドライヤーは思ったより透明で大きかった。マイナスイオンスマッシャーとか高加速度負電荷粒子砲とかいう単語を勝手に頭の中で作った。僕にはまったくわからないがイオンとか水分とかで髪がさらさらになってしまうようだ。人に向けると危ないのではないかと思った。
 ドライヤーより先にやることは色々あるのだけれど。と硬いくせ毛をひねりながら。本屋にでも寄って帰ろう。