つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

「君は……日本語しかできないんだね」

 学業の方は、というと柴田元幸先生に添削してもらったレポート。「思い込みが強すぎて、というか原文をざっと見ただけであとは自分で考えているので、翻訳というより創作になっている。もう少し原文をちゃんと見ないと、せっかくの(日本語の)文章力がもったいない」「最後のニュアンスもとりちがえだし、注意的に弱いところもあるし、ほかにも誤訳もいっぱいあるにもかかわらず、全体の印象としてはなぜか悪くない。声がしっかり定まっているのが強味なのだろう」「シュールな小説が超々々シュールになった……次回に期待」。短編小説を翻訳する授業だった。しかもその本は高校時代に読んだことがあった。レポートは家宝。というかちょっと褒められすぎ。すっかり褒められた気分。