つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

アネモネ入りのグラス

 野菜みたいな葉にしぼんだ花がついている。死んでいるようにすら見える花だけれど、部屋の温度が上がると少し震えているのがわかる。暖房をつけてもいい。待つことが好きなら、自分の体温でもいい。豪華というには質朴、だけど可憐というには豪奢な赤い花と青紫の花。朝食が済む頃には花は全開。部屋に君臨するかれらを残して、僕は今日も会社へ。