つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

美女と愚鈍

 エレベーターで2人っきりになることもあるだろう。それを期待しているのか恐れているのかわからないまま、その日を迎える。優雅な身のこなし。微笑。おひさしぶり、おげんきですか、というごく普通のあいさつ。
 自分のフロアに着き、僕はエレベーターを降りる。何に対するものかすらわからない、深い敗北感。