つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

多摩川を渡りました

 約束の時間が1時間以上延期になったことを知ったのは桜新町。もう電車は止まらない。多摩川を渡って二子新地で降りる。二子玉川は大きい街だ。しかし二子新地には何もない。「何もない」と聞いていたが、本当にドトールもファミレスも何も無い。ファミリーマートだけは2軒あるけれど、椅子席はない。当然だ。
 紙パックのコーヒーを買って河川敷へ。コーヒーはどう考えても甘すぎる。でも大丈夫、「かえって喉が渇く」ことなんてない。500cc全部飲み干せばいいだけの話だから。ストローを口にくわえつつ河原に降りる。暑くて空気がべとついている。空気にもガムシロップが混じっているかのよう。
 河原はとても広くてとても楽しい。河川敷なんてものができるほど大きな川があるなんて子供の頃は信じられなかった。同年代に河川敷で子供時代を過ごした人がいるであろうことを考えると不思議な気分になる。
 水遊びをする人たちやバーベキューをする人たちが結構たくさんいて、ゴルチェのスーツケースとカメラを持って歩き回るのは少し勇気がいる。でもその少しの勇気を出してファインダーを覗けば、とても広い景色。この景色ですら狭い、と思う人もまたどこかにいるのだろうけれど。