つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

パソナO2

 後輩と一緒に神田駅前のとんかつ屋「おりべ」でとんかつを食べる。チェーン店らしく内装がきれいいで、値段もリーズナブル。おばちゃんがお代わりをやたら薦めてくれるのは神田だから。なのか?
 一度家に寄り、少し調べものをした結果「パソナO2」に行ってみることに。大手町野村ビル地下2階に広がる農場。小泉総理も来て「農業革命だ」と絶賛して帰った農場。一度行ってみたかったが一人では行きづらかった。スーツを着た同伴者がいれば心強い。就職活動中の学生と就職あきらめ気味のニートな先輩。それくらいのルックスがちょうどいいのだ。
 入場は無料。特に社名を書かされることもなかった。大手町の地下らしく小奇麗にまとまっているけれど、自動ドアが開くと湿気と緑の匂いにむせかえりそうになる。まずは稲の段々畑。暑い。
 サラダ菜の培養トレーがラックに並べられている部屋は銀色。白色LEDが光っていてマトリックスの世界。トマトが栽培されている部屋はものすごく青臭い。この匂いは母の実家でトマトの箱詰め作業を手伝って以来だ。まさかこんなところでこの匂いに会うとは。部屋の壁は全部アルミでコーティングされているというのに。
 人工物と植物という組み合わせが好きなのでとても楽しかった。アルミとトマト。ガラスと稲。ときどき来ようと思う。パソナの知人にばれない程度に。